評価者研修

評価者教育の必要性

いくら精度の高い人事評価表を作成しても、評価者の評価スキルが不足していると、適正な人事制度運用は実現できません。評価者の評価スキルが高まればどういったことが実現できるかを整理すると、以下となります。

人事評価運用の効率性が改善できる

  • 人事部門にとって人事評価制度の運用にかかる工数は多大です。特に、評価者のスキルが不足している企業ほど「人事評価結果の調整」に必要以上の工数をかけていることでしょう。
  • 評価者の人事評価制度に対する理解度や評価スキルが高まれば、人事部門が人事評価実務に充てる時間を削減でき、人事評価制度全体の効率が上がります。

公正公平な処遇決定が実現できる

  • 人事評価結果は昇給・賞与といった処遇に反映する企業がほとんどですが、適正な人事評価が実施できなければ、人事制度の公正さ・公平さが担保できません。
  • 評価者のレベルがアップすれば、人事制度全体の公正さ・公平さも高まるといえるでしょう。

結果、人事制度全体のロイヤリティが上がる

  • 上記Ⅰ・Ⅱを通じて、社内に人事制度が浸透していき、経営方針の推進力アップや人材育成といった人事制度の目的実現に近づいていきます。

評価者教育に向けては、評価者研修が有効な手段のひとつです。ただし、1回限りの評価者研修で評価者のスキルが劇的に向上することはありません。そのため、評価者研修はあくまでも評価者が本来の役割を果たすための「きっかけづくりの場」「気付きを得る場」として設計していくことが肝要です。具体的には、以下のような点に留意して研修を設計します。

  1. ①目標の正しい書き方、評価点のつけ方、部下の行動観察のポイントなどを評価者の目線にたってなるべく具体的に伝えること。
  2. ②講義だけでなくワークを通じた実践的なトレーニングを盛り込み、上手く実践するためのコツを掴んでもらうこと。
  3. ③参加者同士の対話を通して、自分とは異なる評価の観点や手法を知る場にすること。

・・・etc

弊社評価者研修プログラムの特徴

人事評価制度運用の適正化に向けて、弊社の評価者研修プログラムでは、以下の2つの特徴から評価者の評価スキル向上をサポートいたします。

※研修は会場型・オンライン型どちらでも対応可能です。

①選択式で柔軟なプログラム設計が可能

弊社の評価者研修プログラムは、人事評価制度運用の適正化に向けて評価者が備えるべきマインドやスキルを4つの研修テーマとして体系化しています。また、研修プログラムは、研修テーマを選択して設計する仕組みとなっており、各社の課題感に合わせて、柔軟にプログラム設計することが可能です。

②講義だけでなく、実践的なトレーニングも可能

弊社の評価者研修プログラムは、すべてのテーマで「講義パート」「実践パート」の2つのパートを準備しています。講義で学んだことをその場で実践できる機会を設けることで、より実践的な評価者研修プログラムとしての効果性が高まっていきます。

  • 各社のニーズに柔軟に対応できるように、プログラムは「選択式」となっています。
  • 「講義」パートに関しては、会場型研修・オンライン研修ともに対応可能です。
「講義」パート 「実践」パート
研修テーマ マインド編
人事評価の基本
【目安時間】30分
人事評価の目的や評価者の役割など、評価者として備えておくべき知識や心構えへの理解を深め、評価者として役割を遂行するための土台を作るコンテンツです。
【目安時間】30分
「役割遂行度チェックシート」をもとに、現状どの程度役割を果たせているかを自己チェックし、他者との意見交換も図りながら意識を高めます。
スキル編①
評価基準の理解
【目安時間】30分
部下の行動観察のポイントや評価点の使い分け方、評価エラーなど、部下の評価をつけるために必要なテクニックやコツを学ぶコンテンツです。
【目安時間】60分~
貴社の人事評価表をもとに、評価項目ごとの評価点の目安基準を個人ワーク・グループワークを通して作成します。
スキル編②
目標設定トレーニング
【目安時間】30分
正しい目標設定を行うために、目標設定する際の思考プロセスや目標シート記入の書き方を学ぶコンテンツです。
【目安時間】60分~
貴社内で過去に設定された目標を題材にして、正しい目標への添削を行い、講義で学んだ思考プロセスやテクニックを実践して目標設定のコツを掴みます。
スキル編③
フィードバック面談の基本
【目安時間】30分
フィードバック面談を有意義なものにするために、面談の基本的な流れや実施の留意点を学ぶコンテンツです。また、必要に応じて基本的なコミュニケーションスキルもお伝えします。
【目安時間】60分~
面談シナリオを作成した上で、ロールプレイングにより講義で学んだ点を実践できる状態に近づけます。
  • ※各パートの実施時間は目安となります。貴社のご要望に合わせて、短縮・拡大可能です。
  • ※「実践パート」のワーク内容は一例です。

評価者研修実施事例①

【実施企業A社の概要】

業種:ソフトウェア業
社員数:約200名
A社では、「目標管理制度」を盛り込んだ新しい人事評価制度を導入。これまで目標の立て方を一度も教育していなかったため、新制度導入のタイミングで評価者(管理職)全体にレクチャーしたいと考えていました。
また、前制度では、評価結果のフィードバック面談が形骸化していたため、研修を通してフィードバック面談の目的や実施手順を研修で伝えることにしました。

【実施形式】
  • オンライン型
  • 全2チーム(1チーム20名)
  • 研修時間は3時間(休憩除く)
【プログラム】
研修概要 実施形式 所要時間

Ⅰ.オリエンテーション

10分

Ⅱ.人事評価の基本

  • 人事評価の目的
  • 評価者の役割
  • 一次評価者と二次評価者の違い
講義 30分

Ⅲ.目標設定トレーニング【講義】

  • 目標設定のポイント
    • ①目標項目
      • 目標と認められる要件
      • 「問題」の捉え方
    • ②達成水準
      • 達成水準の表現方法
      • 記入時のNGワード
    • ③達成手段
      • 5W3Hで考える
講義 30分

Ⅳ.目標設定トレーニング【ワーク】

  • ワークの説明
  • 添削ワーク(グループワーク)
ワーク 60分

Ⅴ.フィードバック面談の基本

  • フィードバック面談の基本的な流れ
  • 面談前に準備すべきこと
  • 面談中のNG行為
  • 話し方、聞き方のコツ
講義 30分

Ⅵ.研修のふりかえりとまとめ

(終      了)
20分

評価者研修実施事例②

【実施企業B社の概要】

業種:製造業
社員数:約40名
B社では新人事評価制度の導入時、管理職に人事評価の目的や評価者の役割を説明していました。その状態で1年間の制度運用を行いましたが、評価者の評価にバラツキが大きかったため、改めて本格的に評価者研修を行うことにしました。目標設定については別の機会に研修を実施することとし、まずは行動評価のつけ方や評価基準に対する理解度アップに重点を置いたプログラムを設計しました。

【実施形式】
  • 会場型
  • 受講者13名(1チーム)
  • 研修時間は3時間(休憩除く)
【プログラム】
研修概要 実施形式 所要時間

Ⅰ.オリエンテーション

10分

Ⅱ.人事評価の基本

  • 評価者としての役割実践度チェック
ワーク 30分

Ⅲ.評価基準の理解【講義】

  • そもそも「評価基準」とは?
  • 評価エラーの種類
  • 部下の行動観察のポイント
  • 評価点の使い分けのコツ
講義 30分

Ⅳ.評価基準の理解【ワーク】

  • ワークの説明
  • 評価基準の擦り合わせ(グループワーク)
  • 全体共有、意見交換
ワーク 90分

Ⅵ.研修のふりかえりとまとめ

(終      了)
20分

評価者研修実施までの流れ

Step1
ご面談
貴社評価制度の概要や運用状況、評価者に対する課題感について弊社コンサルタントがヒアリングし、プログラム設計の大まかな方向性や実施形式等を擦り合わせしていきます。
※ご面談は、WEB会議にてご対応いたします。
Step2
ご提案
Step1でのご面談内容を踏まえて、貴社のニーズにマッチした研修プログラム案、実施形式、ご費用をご提案いたします。
ご成約
Step3
研修企画
研修講師担当する弊社コンサルタントがご提案内容に沿って、研修プログラムや使用する研修テキスト、実施ワークの内容を確定させていきます。(お打ち合わせ1~2回を想定)
研修実施
(講師派遣)
研修終了後、研修の所感や人事評価制度運用改善に向けたアドバイスを講師よりお伝えします。
  • ※上記 評価者研修1回あたりの受講者は20名までを想定しています。
  • ※「講義パート」のみを希望される場合は、オンデマンド形式のWEB研修もご案内可能です。
  • ※ご成約後、人事関連資料(人事評価表など)を、お預かりさせて頂くことがあります。

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