iWAM(アイワム)①概要
2020.01.10
組織開発
ベルギー生まれの総合適性検査ツール、iWAM(アイワム)。iWAMに関連する書籍として日本で初めて出版された『「職場のやっかいな人間関係」に負けない法:「あの人」の言葉のクセに解決の糸口がある』(三笠書房。飯塚健二著)。本書では、「人間関係」という視点に絞って執筆しましたが、本ブログでは、それ以外の観点からの活用方法を紹介します。
まずは、iWAMの概要をご紹介します。そもそもiWAMとは、inventory for Work Attitude and Motivationの略で、認知科学をベースに、職場で使っている「言葉」に着目し、その人がどのように考え、感じているかを分析し、体系化したものです。
2001年ベルギーでパトリック・メルレベーデ氏により開発され、グローバルツールとして、現在、20言語での受検が可能で、世界35か国以上で活用されています。16カテゴリーで48の認識スタイルに細分化することで、その人の特徴を的確に診断することができます(なお、前述の書籍では、このうち10個のカテゴリーについて触れています。iWAMの全貌を知る専門書については出版を待たれたい)。
インターネットで40問の質問に答える(所要時間約30分)だけで、個人分析(パーソナルレポート)、関係性分析(ペアレポート)、チーム分析(チームレポート)、ハイパフォーマー分析(卓越モデル)などのさまざまな分析ができます。
一般的な適性検査に比べて、48個もの指標(認識スタイル)があるため、複雑で分かり難いと思ってしまう反面、それだけ現実をより的確に反映することができるとも言えます。また、単に個人の特徴が分かるだけでなく、その活用範囲は広く、目的によって具体的な施策へと反映しやすいのも特徴といえます。
次回からは、具体的な活用方法を紹介していきます。
□iWAM無料診断はこちらから
□法人向けiWAMプログラムはこちらから
https://skg-od.jp/service/program_survey_02/
□iWAM関連書籍はこちらから
https://www.skg.co.jp/books/870/
『「職場のやっかいな人間関係」に負けない法:「あの人」の言葉のクセに解決の糸口がある』(三笠書房。株式会社新経営サービス 飯塚健二著)
執筆者

飯塚 健二
(人事戦略研究所 副所長)
独立系システム開発会社にてSE・人事・経営企画等の実務を経験。その後、大手金融系シンクタンク、監査法人系コンサルティングファームにて人事コンサルタントとして従事した後、現職。中小企業から大手企業まで規模を問わず幅広い人事・人材育成コンサルティング実績を持つ。 経営戦略の実現に向けた人事制度改革・定着化や要員・人件費マネジメント等のハードアプローチに加え、言語科学や行動科学の知見を活かした人材開発(コミュニケーション研修やビジネススキル研修、コーチング・ワールドカフェ等)を手掛ける。
キャリアコンサルタント。GCDF-Japanキャリアカウンセラー。iWAMプラクティショナートレーナー。
※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。
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- iWAM(アイワム)③関係性分析
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