目標管理 第2回 目標設定と進捗管理のステップ

今回より、具体的に目標管理をしていくポイントを記載します。
目標管理の具体的なフローは、次の9ステップとなります。1.使命と意義 -> 2.目標テーマ -> 3.現状分析 -> 4.達成水準 ->
5.期限 -> 6.将来障害分析 -> 7.具体的行動指針 -> 8.実行状況の公開 -> 9.行動目標成果の公開( ->6へ戻る)。
各ステップの概要は以下となります。
 
1.使命と意義
  社会的な意義や個人的使命感などを考えますが、そこまでは難しいという場合、お客様への貢献、会社への貢献、
  所属組織への貢献が何かを考えます。つまり、目標達成の目的は何かを考えます。
2.目標テーマ
  目標とすべきテーマを考えます。「売り上げを伸ばしたい」「お客様の笑顔を見たい≒顧客満足度」などです。
3.現状分析
  現状を取り巻く環境を考えます。目標のテーマに対する現在の自分の水準、取り組めていない原因の分析、市場環境
  などです。
4.達成水準
  目標テーマに対する達成水準を決めます。可能な限り具体的な数値が望ましいですが、どうしても数字にできない場合
  は、「誰が見ても判断できる状態」かどうかで決定しましょう。
5.期限
  達成水準に到達する日時はいつかを設定します。
6.将来障害分析
  目的、目標を達成する過程で予想される障害や環境変化を考えておきます。想定外の言い訳をなくすようにします。
7.具体的行動指針
  日々目標、日々管理を前提にした細かな期間での行動目標を設定します。9ステップの最大のポイントがここです。
8.実行状況の公開
  実際にどのような行動をしたのか、その実行状況を記録、公開します。
9.行動目標成果の公開
  行動した結果を日々公開していき、細かな成果の進捗を追います。
 
日々成果や状況に応じて、ステップ6に戻り、7.具体的行動指針の見直しをすることを繰り返していきます。
 
次回以降は、ご紹介した各ステップの詳細を紹介していきます。

執筆者

佐藤 耕一 
(人事戦略研究所 パートナーコンサルタント)

鉄道会社にて信号通信設備及びITシステムの設計業務を担当し、その後、教育事業会社で管理本部長として学習塾の運営と教育機関向け経営コンサルティング業務に携わる。前職では、電子部品メーカー系列のコンサルティングファームにて人事コンサルティング業務に携わるとともに、部長として同事業部門を率いる。国内外にて、中小企業から一部上場の大企業まで様々な規模を対象にし、あらゆる業種業態への人事諸制度の導入・運用実績がある。経営統合や分社化、経営破綻後人事、新設労働組合対応、海外法人、医療、介護、特殊法人など、豊富な事例と経験があり、特に運用に強みを持つ。

※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。

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