目標管理 第9回 周りを巻き込みながら目標を達成する方法

目標を達成するにあたっては、自らを律しながら決めたことをやる必要があります。しかし、そうはいってもやり続けること自体が難しかったり、どうしてもさぼりがちになったり、というときには、他人の力を借りる3つの方法を含む、以下の4つを試してみましょう。

 

①自ら踏み込む
記録することを楽しみとする方法で収集癖がある方などは非常に有効です。何か行動した結果などを常に記録しておくことです。目的と手段をあえて入れ替える方法で、記録自体を目的にしていこうという試みです。

 

②チェックを受ける
「自ら踏み込む」記録について、他人にチェックしてもらう方法で意思が弱めの方や強制力を働かせて欲しい方などに有効です。アメとムチのムチまではいきませんが、他人の力を多少なりとも借りる他律の方法です。

 

③ご褒美を用意する
ある程度の節目ごとに自分へのご褒美を用意し、アメを作り出す方法です。まさに自分に甘い方に有効です。ご褒美の程度や頻度について、工夫する必要があります。

 

④競争する
「チェックを受ける」のさらなる応用版として、単にチェックだけでなく、どれくらい継続して実行できているかを他人と競おうというものです。負けず嫌いだけど飽きやすい方に有効です。

 

これらの方法を試してみながら、目標達成に向けて取り組んでいきましょう。
次回以降は、上記方法をもう少し詳しく見てきます。

執筆者

佐藤 耕一 
(人事戦略研究所 パートナーコンサルタント)

鉄道会社にて信号通信設備及びITシステムの設計業務を担当し、その後、教育事業会社で管理本部長として学習塾の運営と教育機関向け経営コンサルティング業務に携わる。前職では、電子部品メーカー系列のコンサルティングファームにて人事コンサルティング業務に携わるとともに、部長として同事業部門を率いる。国内外にて、中小企業から一部上場の大企業まで様々な規模を対象にし、あらゆる業種業態への人事諸制度の導入・運用実績がある。経営統合や分社化、経営破綻後人事、新設労働組合対応、海外法人、医療、介護、特殊法人など、豊富な事例と経験があり、特に運用に強みを持つ。

※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。

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