コーチングを実践しよう⑥ ~継続は力なり~
教育・能力開発
コーチングだけで部下指導をしようとすると、無理が生じる場合もあります。時間がかかる、答えが出てこない、などを理由に諦めてしまう、ということもあるかと思います。
前回書きましたが、部下指導においてはコーチングだけでは難しい場面も多いことでしょう。ですので、部下指導のひとつの観点として「コーチング」という考え方を持っていて下さい、というお話をしました。
但し、安易に自己流指導だけに戻さないようにしていただきたいのです。
せっかく始めたコーチングです。なかなかうまく使えない、と思っていても、しばらくは継続して使ってみて下さい。初めからうまく使える人はいません。 ひとつのスキルや技術、手法を身につけることは時間のかかることです。失敗や間違いを繰り返しながらうまくなるものです。
同僚からこんな話を聞きました。
「日本にいて、留学経験がないけれど英語が話せる日本人に、どうして英語が話せるようになったのか?という質問をしたところ、理由は様々でした。『英会話教室に長年通って』『アメリカ人の友人と付き合うようにした』など、人それぞれでしたが、ひとつだけ、全員に共通していた理由がありました。それは、『継続すること』だったそうです。」
なるほど、と思いませんか?
「部下と会話をするたびに、一度は使ってみる」
これが重要だと思います。
執筆者
川北 智奈美
(人事戦略研究所 マネージングコンサルタント)
現場のモチベーションをテーマにした組織開発コンサルティングを展開している。トップと現場の一体化を実現するためのビジョンマネジメント、現場のやる気を高める人事・賃金システム構築など、「現場の活性化」に主眼をおいた組織改革を行っている。 特に経営幹部~管理者のOJTが組織マネジメントの核心であると捉え、計画策定~目標管理体制構築と運用に力を入れている。
※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。
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