評価者と作る”人事評価制度”①

中小企業において、人事評価制度の策定プロセスに評価者を参画させるといった工夫がしばしば見受けられます。

 

これは、現場に合わせた評価内容(評価項目や基準 等)を策定するためでもありますが、一番の目的は人事評価の運用においてキーマンとなる評価者のレベル(制度の趣旨や評価基準の理解度 等)を向上させることにあるのではないでしょうか。

 

人事評価制度が上手く機能していない理由を紐解いていくと、”制度の問題”(例えば、評価項目や基準がズレている)と”評価者の問題”(例えば、評価基準の認識がズレている)に大別できるかと思います。

 

制度の策定時は、どうしても”制度の問題”に対する解決アプローチに目が行きがちになってしまいますが、効果的な人事評価制度運用のためには、併せて”評価者の問題”に対する解決アプローチにも意識を向けることが肝要です。

人事評価制度の導入・改定を検討されている経営者や人事担当者の方は、導入・改定の目的と照らし合わせて、策定プロセスに工夫を施してみるのも一つかもしれません。

 

次回は、人事評価制度の策定プロセスに評価者を参画させる際の注意点についてご紹介したいと思います。

※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。

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