戦略人事を支える情報技術 採用・配置編
HRテック
マイナビの採用活動調査によると、22年卒の学生のため、「インターンシップを実施した・予定している企業」は、73.7%に上ります。
インターンの目的の1つは、応募者の自社への適性の見極めです。
人材の採用や配置において、「誰がうちの社風に合うのか?」、「誰がどの部署に適しているのか?」など、その見極めにはどの企業も悩まれているのではないでしょうか。
では、より良い採用・配置のためには何が必要でしょうか。
自社や部署で仕事をする上で重要となる、性格や価値観を持つ人を選ぶこともその1つでしょう。
応募者の価値観と、会社全体・各部署が大事にしている価値観の相性を測定することは、採用する人・配置するポストをしぼる上で大変有効です。
個人と組織(会社・部署等)が大事にしている価値観の相性がよければ、各人が意欲・能力を発揮する可能性が高くなると言えるでしょう。
その相性も感覚だけで見極めるのではなく、客観的なデータを元に判断することで見極めの精度を上げられると良いのではないでしょうか。
そこで、予め採用・配置に資する設問の設定ができていて、全社や各部署との相性を見られるwebツールの活用が、解決手段の1つとしてあがってきます。
様々なwebシステムがありますが、今回は採用時に限らず社内の人材配置にも使える「ミツカリ」を紹介いたします。
〈ミツカリの特徴〉
・性格、キャリア観、ストレス耐性を検査
・5択の72問にまずは社員が回答(PC、スマートフォン、タブレットいずれも可)
・社員は何名受けても無料、応募者1名あたり2,000円
・「採用面接時のカルチャーマッチ測定」に特化して使う場合、月額も無料
・好きなタグ(○○部、好業績者 等)を各人につけると、個人とタグ付グループの相性を測定
・配置時に起きそうなミスマッチ、及び相性をより深く確認するための面接質問例を表示
・各人が取りうる行動を4象限に分類して表示、相手のタイプを意識することで人間関係を円滑化
・9か国語での受検が可能
ぜひ、採用・配置の参考とされるために、HRテックを活用されてはいかがでしょうか。
執筆者
町田 耕一
(人事戦略研究所 コンサルタント)
大手IT企業にて、自社システム企画・顧客への人事給与システム導入・人事総務等の実務に従事、それぞれで製品化・予定の1/4の納期での導入・迅速な業務遂行による部署内表彰などの成果を出す。
新経営サービス入社後は、人事・情報技術の知見を活かし、人事制度策定・運用だけでなく、HRテックの導入と運用に対する顧客や社会への提案も積極的に行っている。新経営サービス内でのHRテック導入と運用も担当しており、各企業に合うHRテックの導入と運用に明るい。
G検定(AI活用検定)に2019年3月合格後、E資格(AI作成能力)合格者との限定コミュニティ(CDLE、5万名以上所属)で活動。「NEWS+」グループのリーダー。2022年、貢献に対するメンバーの投票等で決まる最優秀賞をグループ・個人とも受賞。
AIに関する法律や倫理を考える「AIリーガル」グループのメンバーでもあり、英国王室公認品質協会(CQI|IRCA)から、世界80か国、2万名以上の会員に発刊された『Quality Magazine』誌2022年秋号のAI特集記事への寄稿にも協力。
※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。