書籍紹介
理不尽な給料
著 者 | 山口 俊一 |
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出版社 | ぱる出版 |
定 価 | 1,540円 |
この本では、日本の中で存在する不自然な賃金格差を「理不尽な給料」として、次の6つの区分にわけて紹介しています。
◆企業(規模や業種)間の格差 → 理不尽度30%
◆年齢・役職間の格差 → 理不尽度40%
◆職種(営業職や技術職)間の格差 → 理不尽度50%
◆男女間の格差 → 理不尽度60%
◆雇用(正社員・非正規社員)間の格差 → 理不尽度70%
◆官民(公務員・民間企業)間の格差 → 理不尽度90%
「理不尽度」とは、仕事の価値(責任の重さ、難しさ、実績など)と全く関係なく賃金格差がついてしまっている実態度合いを、著者の見解で表したものです。
日本の賃金水準が上がらない中、給料に不満や疑問を抱いている人たちに、「賃金のカラクリ」についてより正しく理解していただくための一冊です。
本書の構成を見る
第1章 なぜ給料は“仕事の成果”で決まらないのか
・日本の賃金は理不尽のオンパレード
・日本人の賃金は10年以上全く増えていない
・日本人は年々貧乏になっている
・同一労働・同一賃金の幻想
・給料は何によって決まるか?
・本来は、仕事内容と出来ばえで決めるべき
・儲かっているのに給料が上がらないワケ
・社長はなぜ給与を上げたくないのか?
・実は、努力より“就職先選び”の段階で給料は決まる
第2章 中小企業社員は優秀でも、大企業社員には勝てない(企業格差→理不尽度30%)
・なぜ中小企業の給料は、大企業の7割以下なのか?
・なぜ沖縄の給料は、東京の7割以下なのか?
・なぜ小売業の給料は、銀行の7割以下なのか?
・平均年収1,000万円以上の企業もこれだけある!
・テレビ局の社員が高給なカラクリとは
・注目の東電、平均年収760万円のウソ
・規制産業は「既得権」産業
・銀行は高給業種から転落
・なぜ子会社は、親会社より給料が安いのか?
・社長の給料は、中小企業の方が高い?
・就職人気ランキングが示す、日本の停滞
・大学生の大企業志向は正しい判断
・やっぱり業績のいい会社を選ぶべし
・大卒の就職率低下がしかたないワケ
・狙いは、高い給料で就職人気ランキングの低い会社
第3章 20代は優秀でも、50代には勝てない(年齢・役職格差→理不尽度40%)
・期待のルーキーは、窓際族を超えられない
・日本のサラリーマンの平均年齢は、現在41歳
・「店長になんかなりたくない人」が増えている理由
・東大卒と三流大卒の初任給は同じでいいのか
・ちょっと待った。大学院進学はソン?
・大学ランクは、その後の年収に影響するか?
・たいていの転職はソン
・あの人がリストラされた理由
・職人の世界は年功序列が合理的
・高給社長ランキングに見る経営者の価値
第4章 看護師は優秀でも、医者には勝てない(職種格差→理不尽度50%)
・医者の給料が看護師より高いのは当たり前
・勤務医より開業医の方がこれだけトク
・歯医者は増えすぎて、天国から地獄へ
・最難関「公認会計士」が失業者養成資格へ
・過払いバブルで司法書士が弁護士を逆転
・「タクシー運転手にでもなるか」は危険
・タクシー運転手なら、会社勤務より個人営業がトク?
・介護職員が低賃金から抜け出せないワケ
・カリスマ以外の美容師は生活苦
・報われない技術者たち
・職種間対決!!日本VSアメリカ
・理系と文系の分かれ道
・理系の生涯年収は、文系より5,000万円も低い?
・職種別賃金が進まない日本
・韓国・中国企業が日本人技術者をヘッドハンティング
・資格は難しさより、将来の需給バランスで選べ!
・製造職のライバルは、中国→ベトナム→バングラデシュへ
・販売職はパートタイマー、事務職はアウトソーシングとの競争へ
第5章 オンナは優秀でも、オトコには勝てない(男女格差→理不尽度60%)
・なぜ女子社員の給料は、男子社員の7割以下なのか?
・家族手当はオトコ手当?
・日本の賃金は、男性が定年まで勤めることを前提につくられてきた
・やっぱりオンナは出世できないのか?
・税制も専業主婦を後押ししてきた
・実は女性上位の会社ほど儲かるというデータがある
・女より男の方が優秀という根拠はない
・女性が活躍する会社トップ20
・結婚しないオンナが時代を動かす
第6章 派遣社員は優秀でも、正社員には勝てない(雇用格差→理不尽度70%)
・なぜパートタイマーの給料は、派遣社員より安いのか?
・なぜ派遣社員の給料は、正社員より安いのか?
・それでも派遣社員を選択する理由
・正義の味方、労働者派遣禁止のワナ
・マクドナルドは90%がパート・アルバイト
・なぜ定年で嘱託になると、給与が6割に下がるのか?
・アメリカには定年制が一切存在しない
・パートタイマーだから安くてもいい、という根拠はあるか?
・実は、正社員の側もパートは安すぎると思っている
・なぜ、これからは正社員不遇の時代となるのか?
第7章 サラリーマンは優秀でも、公務員には勝てない(官民格差→理不尽度90%)
・給食のおばさん700万円、掃除のおじさん900万円!
・それでも、公務員の給与はやっぱり高い
・国立大学教員883万円、小学校教師742万円
・こんなに違う、官と民の退職金格差!
・公務員が“天下り”をする本当の理由
・公務員の定年延長は、確実に官民格差を拡大させる
・公務員は男女平等と思っていたのに・・・
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