等級制度①

等級制度とは、社員を”仕事レベル”で分ける制度です。仕事レベルは、責任の重さ、仕事の難易度、能力などで表現されます。大雑把に表現すると、以下のような具合です。

 

7等級 : 大規模な部署を管理できる (部長級)
6等級 : 中規模な部署もしくは複数の小規模な部署を管理できる (次長級)
5等級 : 小規模な部署を管理できる (課長級)
4等級 : 上司の補佐をしながら、定型・非定型業務が一人でできる (係長級)
3等級 : 定型業務が一人ででき、一部の非定型業務ができる (主任級)
2等級 : 細かな指示なく、定型業務が一人でできる
1等級 : 上司・先輩の指示のもと、定型業務ができる

 

等級制度は、全ての人事制度の土台となるものです。賃金制度を設計する際は、等級に応じて大まかな賃金水準を決定しますし、評価制度を設計する際は、等級に応じて評価要素を抽出します。また、教育制度についても、等級に応じた能力開発メニューを設計します。

 

ここで重要となるのが、等級の数です。貴社の等級は何段階が最適でしょうか?
次回お話しします。

執筆者

森谷 克也 
(人事戦略研究所 所長)

5~10年先の内部・外部環境を想定し、企業の成長を下支えする 「組織・人事戦略」 の策定・運用が図れるよう、 ≪経営計画-人事システム-人材育成≫ を連動させる組織・人事戦略コンサルタントとして実績を積んでいる。また、カタチや理論に囚われない、「中小企業の実態に即したコンサルティング」 を身上とし、現場重視で培った独自のソリューションを多く開発している。

※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。

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