人事評価シートのつくり方③

成果業績評価の評価ポイントの決め方
前回は、職種別に成果・業績評価と職務・プロセス評価を設定していくと述べた。 次の取り組みとしては、項目ごとに評価基準を設定しくことになる。 項目だけを決めても、どれくらいの基準であれば、何点に値するのかということを決めておかなければ、評価者によって点数の付け方にバラツキが出るからである。
 
例えば、成果・業績評価項目で粗利益高目標達成率という項目を設定したとする。 この場合、目標達成率が100%であれば、何点くらいに値するのかを決めることになる。 また、達成率が80%であれば、その時の点数は何点になるのか、40点なのか、それとも0点なのかということである。 成果・業績評価項目は、定量的な指標なので、通常、0点から100点までを11段階に設定してきめること多い。
 
職務・プロセス評価の評価ポイントの決め方
続いて、職務・プロセス評価の評価点の決めることになるが、こちらは定性的な指標なので、言葉(文章)で表現することになる。 例えば、営業職用に商談技能という項目を設定した場合、どの程度の商談ができれば、期待レベルになるのか、といったことを決める。 職務・プロセス評価では、定性的な内容になるので、0点から4点までの5段階で設定するケースが多い。
 
例えば、お客様のニーズを把握して、こちらの提案をご理解いただくことができれば、2点。 お客様の話を深く聞くことなく、すぐに提案してしまう場合は、0点といった具合である。
 
ウェイトの設定
評価項目と評価基準が決まれば、次は、項目ごとにウェイトを設定する。 各項目を同じウェイトで評価するということもできるが、項目によっては、特に重視したい項目があるので、そういった項目のウェイトは高めに設定し、評価全体に占める比率を高めようということである。
 
成果・業績評価では、評価基準を0点から100点までの11段階で設定しているので、ウェイトは、10%、20%などのパーセンテージで設定する。 全項目のウェイト合計を100%にしておけば、合計が100点になる。 職務・プロセス評価では、評価基準を0点から4点の5段階で設定しているので、ウェイトは、1や2なので数値で設定する。 全項目のウェイト合計を25にしておけば、こちらも合計点が100点となる。
 
具体的な評価シートについては、弊社HPの『人事の書式・シート』のページにあるので、そちらを参照されたい。
 
◆関連リンク
人事評価シートサンプル一覧
人事評価(人事考課)制度策定・構築コンサルティング

※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。

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