戦略人事を支える情報技術 教育編

人事において、社員の能力を必要に応じて伸ばす教育の充実は重要です。
オックスフォード大学教授が2017年に発表した『雇用の未来』という論文では、「2030年に仕事で必要とされるスキル」1位は「戦略的学習力」とされています。
 
戦略的学習力とは、「新しいことを学んだり教えたりするときに、状況に適したトレーニング/指導方法と手順を選んで使える能力」のこと。コロナ下では特に、自発的に必要な能力を強化できる体制作りが重要となります。
 
弊社でも評価者研修や様々な人事関連のセミナーをwebでご受講いただける体制を整えております。また、コンサルタントから大学生への講義を遠隔で行うこともございました。
 
世の中でも、様々な内容を遠隔で学べるサービスが提供されておりますが、今回は最近日本でも話題になってきている「LinkedInラーニング」を紹介いたします。
 
〈LinkedInラーニングの特徴〉
・多様なテーマを学ぶことができる(人事、マネジメント、情報技術など)日本語のコースは900以上、英語等もふくめると16,000以上のコースあり
・数分の学習を重ねることで、テーマごとに理解を深めることができる
・7億人以上が使うビジネスSNS「リンクトイン」に登録すると、自分のページに修了した講座を掲載することができる
  ⇒ つながりのある他者の学習履歴を講座単位で参照可能
・スマートフォンアプリでも使用できる
・ビデオ受講後に活用できる資料を共有している講師も多数いる
 
SNS「リンクトイン」は利用せず、LinkedInラーニングだけでも登録・学習できます。
しかし、SNSと併用して、繋がりを広げると、社内外で活躍しているメンバーがどの分野をどれだけ学んでいるかが分かるようになります。
これにより、学習テーマの興味・関心が広がったり、「自分も学習しなければ」といった動機付けになったりして、自発的な学習を促す効果も期待できます。
 
ぜひ、新しい角度で、新しい世界を学び、実力を磨かれてはいかがでしょうか。

執筆者

町田 耕一 
(人事戦略研究所 コンサルタント)

大手IT企業にて、自社システム企画・顧客への人事給与システム導入・人事総務等の実務に従事、それぞれで製品化・予定の1/4の納期での導入・迅速な業務遂行による部署内表彰などの成果を出す。
新経営サービス入社後は、人事・情報技術の知見を活かし、人事制度策定・運用だけでなく、HRテックの導入と運用に対する顧客や社会への提案も積極的に行っている。新経営サービス内でのHRテック導入と運用も担当しており、各企業に合うHRテックの導入と運用に明るい。
G検定(AI活用検定)に2019年3月合格後、E資格(AI作成能力)合格者との限定コミュニティ(CDLE、5万名以上所属)で活動。「NEWS+」グループのリーダー。2022年、貢献に対するメンバーの投票等で決まる最優秀賞をグループ・個人とも受賞。
AIに関する法律や倫理を考える「AIリーガル」グループのメンバーでもあり、英国王室公認品質協会(CQI|IRCA)から、世界80か国、2万名以上の会員に発刊された『Quality Magazine』誌2022年秋号のAI特集記事への寄稿にも協力。

※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。

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