人事評価プロセスの省力化

中小企業ではよく、評価者から「通常業務が忙しく、人事評価が負担になる」という声が挙がります。
そういった意見には、「人事評価は通常業務どころか重要業務です」と回答し、意識の向上を図りますが、意見としてはもっともなところです。

 

多くの企業では、Excel等の表計算ソフトで人事評価表を作り、それをメールでやりとりすることが多いですし、全社員に個人のパソコン・メールアドレスが割り振られていない企業では、未だに紙で運用されています。
部下を多く持つ管理職は大変なので、「通常業務が忙しい中…」と言ってしまうのももっともです。

 

最近、クラウド上で人事評価を実施するサービスが増えています。
弊社でも某IT企業様と連携し、サービスを開始するとともに、自社の人事評価もクラウド化しました。

 

実際に使ってみると、
 
 ・評価フローを省力化できる
 
というメリットだけでなく、
 
 ・ミスがなくなる(メール間違い、評価表の計算式を壊してしまう 等)

 ・評価結果を改ざんできないので、信頼性が増す

 ・評価結果の集計・分析ができ、人材育成に活用できる
 
といった副次的効果があります。

 

「働き方改革」や「生産性向上」が叫ばれる昨今、導入を検討されてみては如何でしょうか。

執筆者

森谷 克也 
(人事戦略研究所 所長)

5~10年先の内部・外部環境を想定し、企業の成長を下支えする 「組織・人事戦略」 の策定・運用が図れるよう、 ≪経営計画-人事システム-人材育成≫ を連動させる組織・人事戦略コンサルタントとして実績を積んでいる。また、カタチや理論に囚われない、「中小企業の実態に即したコンサルティング」 を身上とし、現場重視で培った独自のソリューションを多く開発している。

※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。

バックナンバー