「あの会社で働きたい」と言われるために①

ギリシャのエーゲ海にサントリーニ島という島があります。島の建物は全て白で、屋根だけが青く塗られており、その建物に海を加えた青と白のコントラストが人々を感動させ、多くの観光客が訪れます。
 
また、日本の熊本県に黒川温泉という温泉街があります。一時は経営不振に陥っていたものの、各旅館の経営者やスタッフが知恵を絞り、今では人気の観光地になっています。人気の理由は露天風呂巡りやサービスレベルの高さ等色々とありますが、その一つは温泉街のテーマカラーが「黒」と決まっており、温泉街全体の調和がとれていることだと言われています。
 
もしサントリーニ島の建物の色がバラバラであれば、あるいは黒川温泉の建物の色がバラバラであれば、どちらも今のように人は集まっていなかったでしょう。なぜなら、実は人間は「たくさんのものが揃っている、整っている」ことに感動する性質があるためです。
 
これはビジネスにおいても同様です。例えば東京のある居酒屋では、お客様が店に入るとスタッフが全員手を止めて一斉に「いらっしゃいませ」と挨拶をすることや、どのスタッフも愛想が良く、サービス精神に溢れることで人気のお店となっています。
 
また、外資系のあるホテルでは全てのスタッフの接客レベルが高く、お客様のお困りごとに対して期待以上の対応をしてくれることから、業界ではスタッフ教育の見本とされています。
 
このように、どの社員と接しても気持ちいい挨拶をしてくれる、心遣いを感じる、対応が丁寧且つスピーディー等の共通する強みがあると、口コミで話題になったり、ファンが生まれてリピートするようになったりし、その結果として業績の向上につながります。
 
さらに、その会社のファンになった人の中から、「あの会社で働きたい」「あのスタッフと一緒に働きたい」という人が出てきます。
 
では、そのような企業になるための方法は何か。次回のブログでお伝えします。

執筆者

南野 真彦 
(人材開発・経営支援部 シニアコンサルタント)

大学卒業後、リクルートグループ企業においてクライアントの採用支援に従事。
その後、人事コンサルティング会社にて、中小・ベンチャー企業の組織活性化のため、人材採用や若手の教育支援、人事制度構築などに尽力。
株式会社新経営サービス入社後は上記に加え、理念経営の実践など、組織・人事面における幅広い手法を用いた組織開発コンサルティングを行っている。

※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。

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