採用における面接官の役割

面接は、新卒・中途・パート・アルバイト等、どのような採用活動においても、ほぼ全ての企業で実施されています。それは、採用を成功させるためには、面接が欠かせない重要な選考プロセスであるからです。
 
それでは、面接の成功とはなんでしょうか。
それは、入社後定着し、活躍することで自社に利益をもたらす”黒字社員”を採用に結びつけることです。
逆に、面接の失敗とは、採用や教育にかかる時間・マンパワー・費用、月々の給与等、かけたコスト未満の働きしかせず、周囲に悪影響を与える”赤字社員”を入社させてしまうことです。
 
よって、面接官は黒字社員を入社させる優秀なスカウトマンであり、また、赤字社員から会社を守るフィルター役でなければなりません。
そのためには、面接の場において、面接官と応募者が互いに必要な情報のやりとりを行い、「相互理解」を深めることが重要です。
 
よく、採用活動はお見合いや婚活に似ていると言われます。
「相手を判断してやろう」、「見極めてやろう」という意識だけでは上手くいきませんし、逆に相手のことはさておき、「自身をアピールしよう」、「素敵に見せよう」というだけでも当然上手くいきません。
 
つまり、採用活動で言うならば、
 ①自社の情報を適切に伝え、応募者の理解を促し、動機づける
 ②応募者の情報を引き出し、理解し、自社に適した人材か否か判断する
という2つの役割が面接官には求められます。
 
まずはこの2点を意識し、いずれか一方だけになっていないかをチェックしたうえで、面接に臨んでみて下さい。
 
次回以降は、具体的な面接の進め方について述べていきます。

※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。

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