評価者としての土台を作る

前回ブログでは、評価者教育の3ステップをお伝えしました。最初のステップは、「土台作り」という位置づけであり、評価者の基本知識・スキルを身に着けることが目的です。

具体的には、以下のような知識・スキルを習得することが望ましいといえるでしょう。

 

・人事評価の目的
・評価者の役割
・自社の人事評価制度に関する諸ルール
・目標設定の考え方
・人事評価のつけ方(評価点の使い方)
                   …etc.

 

○当たり前の内容だからこそ、「伝え方」に工夫を
上記の内容は、評価者としての「基本」とだけあって伝え方に注意が必要です。淡々と伝えるだけだと「そんなの当たり前ですよね」といった感想を抱かせるだけの結果に終わる懸念があります。当たり前のことだからこそ、重要であると認識できる伝え方を工夫していきましょう。
私自身が評価者研修の講師としてお話する際は、以下のような点に留意して評価者に伝えるように工夫しています。

 

①必ず実践すること、実践してはいけないことを明確に
②適度な危機意識を抱いてもらう
③評価者に寄り添い、動機づけする

 

といった具合です。
それぞれの具体的な内容は次回にお話ししたいと思います。

 

執筆者

岸本 耕平 
(人事戦略研究所 シニアコンサルタント)

「理想をカタチにするコンサルティング」をモットーに、中堅・中小企業の人事評価・賃金制度構築に従事している。見えない人事課題を定量的な分析手法により炙り出す論理的・理論的な制度設計手法に定評がある。

※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。

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