評価者としての土台を作る
人事考課(人事評価)
前回ブログでは、評価者教育の3ステップをお伝えしました。最初のステップは、「土台作り」という位置づけであり、評価者の基本知識・スキルを身に着けることが目的です。
具体的には、以下のような知識・スキルを習得することが望ましいといえるでしょう。
・人事評価の目的
・評価者の役割
・自社の人事評価制度に関する諸ルール
・目標設定の考え方
・人事評価のつけ方(評価点の使い方)
…etc.
○当たり前の内容だからこそ、「伝え方」に工夫を
上記の内容は、評価者としての「基本」とだけあって伝え方に注意が必要です。淡々と伝えるだけだと「そんなの当たり前ですよね」といった感想を抱かせるだけの結果に終わる懸念があります。当たり前のことだからこそ、重要であると認識できる伝え方を工夫していきましょう。
私自身が評価者研修の講師としてお話する際は、以下のような点に留意して評価者に伝えるように工夫しています。
①必ず実践すること、実践してはいけないことを明確に
②適度な危機意識を抱いてもらう
③評価者に寄り添い、動機づけする
といった具合です。
それぞれの具体的な内容は次回にお話ししたいと思います。
執筆者

岸本 耕平
(人事戦略研究所 マネジャー)
前職では人的資本の最大化の実現を目指し、人事管理ソフトの開発・保守業務に従事。新経営サービス入社後は、50社以上の支援実績をもち、人事評価・賃金制度構築や教育制度構築、中期経営計画策定、管理職研修など幅広いコンサルティングを手掛けた。
昨今トレンドとなっている人的資本経営・人的資本開示に関する研究も深めており、その知見を活かしたコンサルティングに定評がある。
ISO30414リードコンサルタント/アセッサー
※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。