最低賃金に関する企業の実態調査(2025年9月)(帝国データバンク)

出所 帝国データバンク
概要 帝国データバンクが2025年9月16日~9月30日に調査して、全国1万554社の回答を得られた、最低賃金に関する企業の実態調査結果は以下の通りである。

■正社員、非正規社員を問わず、従業員を採用するときの最も低い時給(以下、最低時給)を尋ねたところ、全体平均は1,205円となり、前回調査(2024年9月)から38円上昇し、厚生労働省が発表した2025年度の最低賃金(以下、最低賃金)の全国加重平均1,121円を84円上回った。

■最低時給と最低賃金の差額に注目すると、2025年は84円であり、前回調査の112円よりも28円低下した。

■業界別(『その他』を除く)では、『不動産』が1,284円でトップとなった。以下、『サービス』(1,260円)など5業界で全体平均を上回った。

■特に、『サービス』を詳細にみると、「情報サービス」(1,392円)や経営コンサルティングなどを含む「専門サービス」(1,380円)、「広告関連」(1,335円)で1,300円を超え、『サービス』全体を引き上げた。

■他方、「旅館・ホテル」(1,080円)や「飲食店」(1,105円)は2025年の最低賃金を下回り、業界間だけでなく、同じ業界内でも差が大きな格差がみられた。
URL

https://www.tdb.co.jp/report/economic/20251024-minimumwage/