「企業の賃金決定に係る調査」結果(企業調査)(労働政策研究・研修機構)

出所 労働政策研究・研修機構
概要 従業員数30人以上の企業に対し、2023年1月31日~2月20日に実施された「企業の賃金決定に係る調査」の結果は以下の通りである。
・現在の企業収益(3年前比)は、「減少・計」が5割前後で、「増加・計」は3割前後。一方、今後の企業収益の見通しでは、「増加・計」は6割台で、「減少・計」(3割台)を上回る
・過去1年間の価格転嫁の状況では、「全く価格転嫁出来ていない」が3割、「2割未満」も 15%
・2022年で9割の企業が賃上げを実施。「ベースアップ」は36.2%が実施
・賃上げ実施理由は、「社員のモチベーションの向上、待遇改善」が7割弱でトップ、「最低賃金の引上げに対応するため」「社員の定着・人員不足の解消のため」も4割
・賃上げの効果、「既存の社員のやる気向上」で3割、「社員の離職率の低下」も2割弱が認識
・賃上げを実施しない理由は、「業績(収益)の低迷」「雇用維持を優先」「物価高騰によるコスト上昇」が上位
・企業が自発的に賃上げできる環境整備のために必要な政策は、「景気対策を通じた企業業績向上」「賃上げした企業への税負担軽減」「IT化、設備投資による業務効率化への支援」が上位
URL

https://www.jil.go.jp/press/documents/20230915.pdf