応募者をどのように集めるのか(母集団形成)

9月に入り2013年度採用も終盤を迎えました。就職情報企業の定期報告によると、 学生の内定率は概ね50%~60%であり、40%前後の学生は就職活動を継続しているとのこと。 採用をご担当されている皆様も、2013年度採用を継続しつつ、2014年度採用の準備も並行して行っているという状況ではないでしょうか。
 
採用計画を作るうえでのポイントはいくつかありますが、中でもこの時期に考えなければならない重要なことは、
「どうやって応募者を集めるのか(以下、母集団形成)」ということだと思います。
 
母集団形成と聞いて思い浮かぶのは、
1.就職サイト(○○ナビ 等)
2.就職イベント(○○就職フェア、○○エキスポ、○○合同説明会 等)
3.大学のキャリアセンター経由(紹介、学内セミナー)
4.ゼミ・研究室からの紹介
5.ソーシャルメディアでの募集
6.新卒紹介会社経由
等ではないでしょうか。
 
母集団形成の方法は上記以外にも様々ありますが、選ぶにあたってまず重要なことは、 「自社の求める人材はどこにいるどんな学生か」を明確にすることです。
例えば、一口に就職サイトと言っても、登録している学生の属性(学校、地域、男女、志望企業(規模・業種・職種)等)はまちまちです。
 
そこで、例えば自社が中小企業である場合、登録学生数・掲載企業数ともに多いサイトを選ぶのか、大企業志向は少なく、中小企業を探している学生の多いサイトに載せるのかは、求める学生像と、自社の採用力を鑑みて、じっくりと検討する必要があるでしょう。
 
また、例えば採用人数が3名前後である場合、就職サイトを使って多くの学生を集め、その中から説明会や選考等を数多く行うことによって候補者を絞っていく方法を取るのか、 新卒紹介サービスを利用し、予め外部の人間が会社情報を伝え、選考と動機づけをした状態の学生と会ってその中から選ぶのかも、やはり採用にかかるコスト、マンパワー等も考慮し、検討する必要があるでしょう。
 
このように、一つ一つの母集団形成ルートをしっかりと検討しつつ、 目標となる内々定出し、および内定承諾数から逆算して、各選考で何人の学生と接触すべきなのかという歩留まりシミュレーションを作成し、それに合うように複数の母集団形成ルートを活用することが、採用の成否を左右します。
 
上記1~6以外にも、母集団形成の方法は色々とありますので、それらも含め、自社にとってベストだと思える方法を選択してみて下さい。
また、自社に適した就職サイトやそのオプションの選び方など、お悩みの場合はお気軽にご相談下さい。

※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。

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