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新刊書籍紹介(『社内評価の強化書』)

2018年07月01日 カテゴリ:労務関連

執筆者:森中 謙介

人事戦略研究所 コンサルタント

大学院では会社法務・労働法務を中心とした法律学の研究に従事。新経営サービス入社後は、主に中堅・中小企業を対象とした人事評価・賃金制度構築のコンサルティングを行なう。労務管理の分野にも精通し、最近では「残業削減」をテーマにしたセミナーや雑誌記事の執筆「改正労基法への実務対応①~④(人事マネジメント誌)」など、精力的に活動している。

普段は労務問題を中心に取り上げていますが、拙著『社内評価の強化書』(https://jinji.jp/hrsri/book/book2617.php)が去る5月30日に三笠書房より発刊されましたので、今回はその紹介をさせていただきます。

本書はいわゆる「評価エラー」を題材として、被評価者の立場で自身の評価者の傾向を分析することで、効果的に自身の評価を高める、あるいは下げないようにするためのノウハウを紹介しています。

「仕事術・出世術」のカテゴリーに含まれる本書ですが、多くの類書との違いは、自身の仕事ぶりを「評価してくれる上司=評価者」の傾向に着目し、評価者が特に好むような仕事のやり方、成果の出し方を意識することの重要性を解説していることです。

もちろん、大前提として、会社で評価されるためには他の社員よりも仕事で結果を出していることが必須ですが、案外会社での評価はそれだけでは決まらないものなのです。

例えば上司への報告の仕方。良い報告にしても悪い報告にしても、極力上司の余裕のある時にしたいものです。上司が忙しい時に悪い報告をしてしまうと(報告をしないのは一番評価を下げますが)、通常時より悪い印象を持たれやすく、そしてその時の印象は思った以上に長く続き、実際の評価時期に悪影響を及ぼしたりします。皆さんにも経験があるのではないでしょうか。

評価をする側も「評価者研修」等の機会で学習していますから、ある程度評価エラーというのは抑えられていますが、完全に取り除くのは難しいものです。例えば我々コンサルタントが、クライアント企業の社員のことを知り尽くしていて、評価者の方が評価をする場面に同席して1人1人と面談しながらやれば、限りなく評価エラーを少なくすることもできるかもしれませんが、非現実的です。どうしても、人が人を評価するということですから、大なり小なりそういう傾向は出てしまうものなのです。

そうした傾向が実際の評価に不公平にはたらかないよう、各社では全体の評価調整の機会等をいくつも設けていますから、最終的には評価エラーがあることで不公平な結果になることは少ないものの、評価をされる立場の人間としては、自分の上司にもそういう傾向があるかもしれないという気持ちで、普段から上司と接していくことが肝心です。

「評価エラー」は守りだけではなく、攻めにも使えます。評価エラーというのは、言い換えれば「ある評価者に特有の評価の仕方、仕事の好み」ということですから、それが分かっていれば、ある意味逆手に取ることも可能なわけです。クライアント先で「上司に好かれやすい人」の傾向を見ていると、単に馬が合うとか、おべっかが上手いということよりも、無意識に上司の好む仕事のやり方を最適なタイミングで実践している方が多いように感じます。

とはいえ、自分の上司にどんな傾向があるのか、普段接していても分からないことも多いと思います。そこで、本書では体系化された5つの評価エラーに則って、筆者の経験上現場で起きている典型的な事例をたくさん掲載しましたので、関心のある方は是非一度手に取ってみてください。本書をベースに、上司に対して実践形式で試してみてはいかがでしょうか。

評価者として仕事をしている方は、反面教師的に読んでみてもらうのも面白いと思います。評価エラー自体は回避するに越したことはないですし、評価者研修で学習されたことが活かされているかどうかの振り返りにしていただくのも良さそうです。あるいは、行動ですが、仕事のプロセスの中で上手く部下指導に取り入れてみる方法もあるかもしれません(評価傾向を意図的に浸透させて部下の良い行動を引き出す)。機会があれば、ぜひ若手社員に本書をプレゼントしてあげてください。仕事のことを色々な面で語るきっかけになるかもしれません。

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※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。

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