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移行に関する必要要件は?

移行に関する必要要件は?
なるほど、分割償却ができるのなら、4,300万円を8分割で年間約500万ずつ償却すればいいのですね。それなら自社にも可能と思えてきました。この場合の手続きはどのようにすればよいのでしょうか。組合に対しての説明などかなりの手続きを踏まなければならないように思いますが。

適格年金から確定拠出年金への労使合意要件はさきほどの図表に掲載したとおりです。確定拠出年金の導入要件は「労働組合の同意」のみですが、これに適格年金の給付減額が加わると(ケース2、3)、 加入者の2/3以上の同意及び加入者の1/3以上で組織する労働組合の同意(加入者の2/3以上で組織する労働組合の同意で代替可) が必要要件となることに注意してください。これは適格年金の権利をそのまま引き継ぐのではなく、いったん給付減額という手続きを取りながら、その後の給付減額分に相当する対応を社員・労組に示しておかなければならないことを意味します。

以上、最初に確定拠出年金を選択する場合の最初の考察として、財務面からの判断をしていただきました。この前提として、適格年金の資産を確定拠出年金に移す=過去から確定拠出年金を実施していたものとみなす、との理解に立たなければならないことはお分かりでしょう。いわゆる「過去分」からの確定拠出年金の導入です。これに対するのは、新たな拠出金からスタートする「将来分」のみの導入となります。【図表4】