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「なぜ」をやめよう

2016年05月01日 カテゴリ:教育・能力開発

執筆者:川北 智奈美

人事戦略研究所 コンサルタント

飲食・ホテル業界での経験を活かし、現場のモチベーションをテーマにした組織開発を中心にコンサルティング活動を展開中。トップと現場の一体化を実現するためのビジョンマネジメント、現場のやる気を高める人事・賃金システム構築など、「現場の活性化」に主眼をおいた組織改革を行っている。特に「サービスは心から」をテーマに現場スタッフのサービスマインドを高める教育システム構築に力を入れている。 ICF(国際コーチ連盟)認定プロフェッショナルコーチ

先日、あるお客様先で、目標と行動計画が決まっているにも関わらず、「部下が動かない」と悩んでおられる上司の方にお会いしました。行動まで具体化できているにも関わらず、どうして動けないのか?と愚痴をこぼされていました。
「理由を聞いてみたのですか?」と伺うと、「なぜ行動しないのか?と聞いても『すみません、頑張ります』というばかりです。」とおっしゃいます。

ここで少し気になる点としては、「なぜ?」と問いかけることです。
以前のブログでも少しお伝えしましたが、この「なぜ」という言葉は、問題の原因追究のために必要ではありますが、特に部下に使う場合は注意が必要です。上司の立場としては、動けない理由を聞いて対応方法を考えたいだけ、なのですが、知らない間に部下を委縮させているかも知れません。
「なぜやらないんだ?」「なぜこんなことになったんだ?」と質問されると部下は心の中で"言い訳"を探し始めます。「どういえばこの場を逃れられるだろう」「どうすれば上司からこれ以上責められずに済むだろうか」というところに意識が向きます。

これは、なぜ?という言葉に、理由を確認する意味と同時に、責任を問う又は相手を責める意味が含まれているからです。
親が子供を怒る時にも、よく耳にする言葉ですよね。
「なぜ宿題しないの!」「なぜこんな事したの!」「なぜこんなに散らかすの!」
理由を聞きたいというよりは、責めているとしか思えません。

部下が動けない理由を知りたいのであれば、「なぜ(Why)」という言葉ではなく、「なに(What)」を使う方がよいでしょう。

「なぜやらないんだ!」(Why)⇒ 「すみません、ガンバリマス」
「何につまづいている?」(What)⇒ 「そうですね、実は・・・・」

動くことができない本当の理由が見つかるかも知れません。
もし部下を指導する場面で「なぜ」という言葉が浮かんだ場合、是非「なぜ」を「何が」「どこが」などに置き換えてみて下さい。部下の思考が「言い訳」から「本当の原因追究」に意識が向いて課題解決につながる可能性が高まります。

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※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。