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コーチングの基本スキル 質問① ~拡大質問~

2009年09月30日 カテゴリ:教育・能力開発

執筆者:川北 智奈美

人事戦略研究所 コンサルタント

飲食・ホテル業界での経験を活かし、現場のモチベーションをテーマにした組織開発を中心にコンサルティング活動を展開中。トップと現場の一体化を実現するためのビジョンマネジメント、現場のやる気を高める人事・賃金システム構築など、「現場の活性化」に主眼をおいた組織改革を行っている。特に「サービスは心から」をテーマに現場スタッフのサービスマインドを高める教育システム構築に力を入れている。 ICF(国際コーチ連盟)認定プロフェッショナルコーチ

さて、いよいよコーチングの基幹スキルでもある「質問」のスキルです。

車を例にとって言うと、前2回でご紹介した「傾聴」、「承認」が、コーチングを機能させるために必要なエンジンやガソリンであるとすれば、「質問」は実際にコーチングをしていくための道具、つまりハンドルやブレーキといった部分にあたるといえるでしょう。

コーチングは、通常は2人で行われます。1人がコーチングをする人(=コーチ)、もう1人がコーチングを受ける人(=クライアント)となります。そのコーチが、クライアントに対して質問を中心としたコミュニケーションを通じて、クライアントの考えや想い、アイディアを引き出して、クライアントの課題解決や願望実現を図っていきます。

ここでまずご紹介しておきたいのは、「限定質問」と「拡大質問」です。

コーチングを進めていく上で主に使うのは、後者の「拡大質問」です。これは、例えば「何から始めたらいいと思う?」「どんな方法が考えられる?」など、クライアントがある程度自由に考えて答えられる質問のことです。

対して「限定質問」は「このやり方で進めてみたらどうだろう?」「AとB、どっちの方法がいいの?」「昨日は何をやっていたの?」など、イエス・ノー、もしくは事実でしか答えられない質問のことです。限定質問は、何かを確認したいときや、はっきりさせたいときには有効ですが、ずっとこういう質問をしていては、クライアントが自分で考えを深めたり、アイディアを出すといったことはできません。

ですからコーチングでは、主に拡大質問をしていくことで、クライアントは思考を深めていくことが重要なのです。

次回は、もう少し具体的にご紹介していきます。

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※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。