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コーチングは機能するのか?(2)

2008年10月23日 カテゴリ:教育・能力開発

執筆者:川北 智奈美

人事戦略研究所 コンサルタント

飲食・ホテル業界での経験を活かし、現場のモチベーションをテーマにした組織開発を中心にコンサルティング活動を展開中。トップと現場の一体化を実現するためのビジョンマネジメント、現場のやる気を高める人事・賃金システム構築など、「現場の活性化」に主眼をおいた組織改革を行っている。特に「サービスは心から」をテーマに現場スタッフのサービスマインドを高める教育システム構築に力を入れている。 ICF(国際コーチ連盟)認定プロフェッショナルコーチ

もう1つの理由は「継続した努力」がなされていないこと、ではないでしょうか。

コーチング・・・というスキルを一度学んで使えば、それなりに機能するものだという思い込みがあるかも知れません。コーチングを「知っている」レベルから「体得する」レベルに至るには、それなりの時間を要するものだと思います。

例えば、英語。日本人ならほとんどの人が6年以上の月日をかけて学びます。でも実際使っていないために、ほとんどの人が話せないままですよね。先日ある方とお話をしていて伺ったことですが、「英語が話せるようになるにはどうすればよいか?」という質問を、"英語が話せる人"を対象に聞いたところ、実に様々な方法が出てきたそうです。でもその中で、たったひとつ共通していたことは 「継続すること」 だったそうです。

コーチングも同じではないでしょうか。コーチングさえ学べば、魔法のように部下との関係性が変わるわけではありません。またその手法も一度学べばわかったような気になってしまい、偏ったスキルに頼ってしまう・・・。そんなことが起こっているのではないでしょうか。部下にしてみれば、今まであまり愛想の良くない上司が、急にニコニコして「で、どうすればいいと思う?どうしたい?」と聞いてきても、戸惑ってしまいますよね(笑)。

上司にしてみれば、部下の反応が今ひとつで、うまくいかないことが続けば、今までの自分のやり方に戻してしまう。そうしているうちに「コーチングは使えない、使いにくい」と思ってしまうのも無理はありません。

コーチングは一朝一夕で身につくものではありません。七転八倒、何度も失敗を繰り返してはじめて筋肉となり、ごく自然に使いこなせるようになるのだと思います。そうでないとプロのコーチの存在価値がありませんよね。

「よし!今日はコーチング的アプローチで、部下に接してみよう!」と、決意してやってみる。するとはじめのうちは、相手の話を聴いて、いい質問をしようする。ところが段々、「こうすればいいのに」とか自分のあるべき論が出てきて、「これが大事だろ!」「君のこの部分については、もっとこうした方がいいんじゃないの?」と助言してしまい、最後には"熱血指導!"なんてことはよくある話です。

で、反省・・・・。そうして何度もトライしているうちに、身についていくものなのでしょうね。

次号から、コーチングを現場で機能させるポイントをご紹介していきます。

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※コラムは執筆者の個人的見解であり、人事戦略研究所の公式見解を示すものではありません。